2014年4月25日金曜日

感想)劇団うりんこ『妥協点P』2014/4/18 イムズホール(福岡)

福岡演劇フェスティバル、テープカットのあとの、いわゆるオープニングの芝居でした。
 こちらを観たので時間がかぶってる西鉄ホールの芝居(篠田千明『アントン、猫、クリ』)は観られず。
写真は、作・演出の柴幸男さん。

シンプルな舞台美術。
スカイブルーの床と壁に、校章的な白いマークが大きく描かれ、両脇から役者が出たり入ったり。場面転換はなく、説明もなく時間経過も台詞で進む。

文化祭で上演される舞台の脚本をめぐる教師のやりとりです。脚本を書いた女子高校生が1人出てくるだけで後はぜんぶ教師。
教師と学生の恋愛を描くのはまかりならん、から、だったらその結果として結婚されたあの先生は?書き直すたびに、現実と脚本が入り交じる、「わかりやすいシュールさ」
芝居はだんだんスピード感を増し、教師達の混乱がエスカレートし、悲劇的結末…になるかと思ったらそれもまたはぐらかして、落ち着く。

検閲の問題、文化祭の問題、男女の問題、教師間の問題…いろいろ含まれてて、笑えて、面白かったです。
脚本もよく出来てますが、この間合いや立ち振る舞いをこなす役者陣もスゴイ。

劇団うりんこは名古屋の劇団です。
http://www.urinko.jp/
創立 1973年。さまざまな学校で公演をおこなっているだけでなく、活動は幅広い。役者は定年があるとアフタートークで話していました。つまり「プロ」なんですよね。
今回のような舞台は、劇団の外部から脚本や演出をおこなうひとをよんできて実現するようです。面白い劇団です、うりんこ。




*福岡演劇フェスティバル記事から転載
劇団うりんこ
『妥協点P』

「あゆみ」「わが星」でおなじみの柴幸男(ままごと)を作・演出に迎え、新たな境地に挑む痛快☆密室群像劇!!!

<あらすじ>

高校の図書準備室で巻き起こる密室群像劇!

There is Room For Compromise.
そこは、高校の図書準備室。
ホコリをかぶった本たちがうず高く積み上がる。
めったに人がやって来ないこの部屋は、
大っぴらにはできない
"生徒指導"を行うにはうってつけの場所。
発端は、ある生徒が書いた学級劇の台本。
そこに描かれていたのは恋人たちの物語。

もしそれが異国の王子と姫ならば
問題はなかった。
問いかける教師。答えない生徒。
この一冊の台本から、
他者と自分の、
現実と理想の、
今日と未来の、
自分自身との、妥協点を探す旅がはじまる。


作・演出=柴幸男(ままごと)
舞台美術=杉原邦生(KUNIO)

出 演 : 朝比奈緑、藤本伸江、牧野和彦、宮田智康、山中真理子

スタッフ : 照明=御原祥子
衣裳=さくま晶子
舞台監督=牧野和彦
制作=平松隆之、安形葉子、橋本理沙
宣伝美術=加藤賢策、内田あみか(LABORATORIES)

■日程■
4月18日 金 19時30分
4月19日 土 14時00分
4月19日 土 18時00分
      
      
      
開場時間:開演30分前
上演回数 : 3回
上演時間 : 70分
未就学児児童の入場 : ×
■場所■
イムズホール
092-733-2001福岡県福岡市中央区天神1-7-11-11F

■料金■
■前売り : 一般/2800円、一般ペア(前売のみ)/5,000円、学生前売/2,300円、学生ペア(前売のみ)/4,000円
■当日 : 一般/3300円、学生当日/2,800円 (全席自由)
その他 :


■チケット■
・劇団うりんこ TEL:052-772-1882
・ローソンチケット(Lコード:84503)
・チケットぴあ(Pコード:435-473)

■お問い合わせ■
劇団うりんこ
TEL:052-772-1882

主催劇団うりんこ
協力イムズ

 
 

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