2013年11月6日水曜日

文化の日前後、美術館めぐり〜窓花・美術館でZOO・江上茂雄展





Ustreamなどでご紹介していた福岡市内の美術館での展覧会を文化の日前後に一気巡り。
文化の日に福岡シビとアジ美のコレクション展示が無料ということに誘われて行ってまいりました。

アジ美はジブリ展開催中で子ども連れがたくさん。アジアコレクションの部屋は毎回、秀作をテーマごとにまとめて興味深くも楽しいのですが、今回の窓花展はふだんのコレクション展とは一線を画した気合の入り方です。
生活のなかのアート、とくに女性の生活が反映されていて、じっくり見たい展示になっています。会場構成も凝っています。会期が長いから、また行こうと思います。

大濠公園のシビでは、アール・ブリュットの展覧会もあってますが、コレクション古美術展示の 美術館でZOO展が、みごたえありました。展示の数やサイズではなくて、このクオリティと組み合わせが見事です。シビって良いもん持ってらっしゃるのね!と惚れ惚れ見入ってしまいました。動物園とのコラボも楽しい試みです。これからもこういう企画がいっぱいあるといいなと思います。

そして真打ち、ケンビの江上展。事前にいろいろ聞いていましたが、なるだけフラットに見たくて、他の方の感想は見ずに行きました。
いや〜
・・・・・・
圧巻です
画材がどう、年齢がどう、毎日がどう、そういうことを説明しないと展覧会は成り立たないから仕方ないんですが、それを言わせるすべてのエネルギーが詰まっているものが、絵画なんだなーと突き刺さってきます。

画用紙にクレヨンで描かれた大作。
大牟田の日常風景。
繊細な植物画。
挑戦しまくっている40代。

描きたい
描くしかないという姿勢で描き続ける
吸い込んで、吐き出す、ように、見て、描く。

観ているうちに、自然と目が潤んできてしまいました。
悲しみの感情が呼び覚まされているわけではないのに、ダイレクトに響いてくる、この激情は何なんだろう…と会場を行ったり来たりしてしまいました。

江上さんの苦しいほどの野望が、切なく美しく、伝わってきました。強い薬に当たった あとのようになって、しばらくぼうぜんとするしかなかったです。(あと、図録もいろいろ仕掛けあるから絶対買っておくべき)

こういう展示が企画できる美術館を地元に持っていることが大変誇らしいとおもった文化の日2デイズでした。
ありがとうございました。

◎福岡アジア美術館 http://faam.city.fukuoka.lg.jp/exhibition
スタジオジブリ・レイアウト展 10/12-2014/1/26
窓花/中国の切り紙 10/18-2014/1/28

◎福岡市美術館 http://www.fukuoka-art-museum.jp/  
アールブリュットジャポネ展 10/1-11/24
美術館でZOO展 10/1-11/17

◎福岡県立美術館 http://fukuoka-kenbi.jp/ 
江上茂雄展 10/5-11/10

0 件のコメント: